数年通っている焼鳥屋が築地にある。常連には築地や豊洲の市場の人も多い。
2023年12月、その日は貝類プロのH氏が隣に座っていて、僕がいつもの刺身(鳥です)を食べていると、H氏が「今日、ウン十万の大穴が出たの!競艇で万舟(マンシュウ)が出るレースだけ見つけられない?システム作ってよ!」 と言うのだ。
6艇の組合せ、3連単120通り
当時、僕は Headless CMS のベンダーで働いており、少なくともIT系の仕事をしていることを店の常連は知っていた。
仲買さんや商店主、商売人が多いからか「〇〇当てるシステム作ってよ!」、「〇〇出来るアプリないの?」は良くあるネタだ。
「NUMBERS当てるシステム作って!」 数学的に無意味でしょ。
「競馬予想やってよー。」 18頭なんてゾッとする組み合わせ。
「キャバクラで使えるアプリ作って!」 なにそれ興味ある(これは実際に作った)。
「五本セットの値段決めて!」 僕が!?。
「美容室はマルエツの近くに多いはず、証明して!」 中央区だと実際その傾向がありそうですね。
という具合でいつも楽しくやり過ごしてたのに...。
僕はボートレースなんて観たこともマンシュウの意味も知らなかったけど、その時だけはH氏の話を聞いてひとり思案してしまった。
3連単を予想するよりは、大穴→荒れるレース→異常・外れ値の検出でいけそうじゃないか? 1場あたり1日12レース、その内1つか2つがマンシュウ? たしかにそのレースだけわかれば3連単120通り、12,000円賭ければよくない?
あぁ、今思えばなんてダメダメな妄想に取り憑かれてしまっていたんだ。
僕はその夜、常連達の前でボートレース大穴予想システムを作ることを宣言してしまったのだ。
V4.27.x、サイト公開
それから約3年、システムは常連向けのクローズドなものから公開サイトになり、バージョンも V4.27.x と積み重なった。
このサイトの予想を観てもらえばわかるが、大穴検出は今はやっていない。自動投票システムも作ったし、自動運用もした。5万円があっという間に吸い込まれていくログも見た。いろんな実験をしてきた。しかし、未だ25%の壁は越えられていない。毎日、全開催場・全レース自動予想、全100円 betでの収益はプラスにはなっていない。
しかし、現時点で、市場だけは捕らえる精度にはできた。つまり、このシステムは直前のオッズ情報を予想の入力としていないが、結果的に上位オッズの組み合わせに投票するよりはマシな精度があると言う事だ(予想にはオッズを使わないが、賭ける買い目の選別では8分前のオッズで足切りする)。
これまでのシステム構築とチャレンジを一旦整理して、振り返り、今後について考察していきたいと思う。
H氏、まだまだ先は長そうですよ...。
つづく。
